就活575

就活、キャリアに関して妹や後輩に聞かれたことに対して正直に答えてきたことを心の川柳として物します。

身の程を 知るところから 始めよう


さあ、己の点数を数えろ。







書類は掛け算式に差がつく


私は殊就職活動においては、書類上のスペックは"掛け算"だと思っています。
それだけ一つ一つの項目に重みがあり、壁が存在すると思っておいたほうがいいでしょう。


では、どういうところから判断するか。
まず書類では、基本的に以下の項目を書き込むと思います。



1. 高校からの学歴

2. 成績(書かないところも多いが、成績書の提出をさせるところは増加傾向)

3. TOEICや英検など、英語のレベル

4. インターンなどの課外活動

5. 資格や技術


これに加えて企業側はあなたの人となりを知りたいという名目で、志望動機や、"学生時代もっとも力を注いだことを教えてください(400字以内)"とか、"挫折した経験を教えてください。また、それをどのように乗り越えて自分がどのように変化したかも詳しく記述してください(800字以内)"とかを書かせます。


企業や人ごとに区分はごっちゃになってしまっていますが、ここでは前者はいわゆる履歴書で、後者はエントリーシートと呼ぶことにします。


みなさんもよく知る学歴フィルターですが、履歴書からフィルタリングが始まります。
履歴書で振り分け、エントリーシートを読むかどうかを決めるのです。
一生懸命書いたものを読まれないかもしれないのです。



今回は掛け算で自分を点数化してみましょう。
上の5項目を、学歴を"高校"と"大学"に分けて考えてみます。
最近導入され始めている大学の推薦入試での入学者が一般入試での入学者よりも平均して成績が低いことが言われ始めたため、企業は高校も考慮に入れることで人材のフィルタリングをしています。

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では、実際にやってみましょう。足し算ではなく、掛け算です。



1. 高校

10: 男女御三家、灘、慶応女子、筑駒
9: 駒東、栄光聖光、渋幕、東大寺、学大附、筑附
8: 早稲田、豊島岡女子、ラサール、西大和、洛南、海城、浅野
7: ガチお嬢様校(聖心、白百合、雙葉、フェリス、山脇等)、各都道府県トップ校
6: 上記以外の早慶附属
1: それ以外


2. 大学(大学院の場合、卒業大学と2点以上離れる場合は足して2で割った平均値を適用)

10: 東大・京大・有名海外大
9: 一橋・東工・阪大
8: その他旧帝・早慶
7: 上智・東理大・上位国立(神戸・広島・千葉等)
5: GMARCH関関同立
3: 日東駒専産近甲龍
2: 大東亜帝国摂神追桃
1: それ以外



3. 成績(GPA換算)
10: 3.6以上
7: 3.3以上
4: 3以上
1: 3未満


4. 英語のレベル
10: ネイティブレベル(TOEIC930以上、英検1級、TOEFL iBT100以上、PBT600以上)
8: ビジネスレベル(TOEIC850以上、英検準1級、TOEFL iBT 80以上、PBT550以上)
6: 日常会話レベル(TOEIC730以上)
4: 最低限読み書きはできる(TOEIC650以上、英検2級)
1: それ以下


5. インターンバイトとは別なので悪しからず)
10: 国際機関(OECDIMF等)、海外実地
9: 外銀、外コン、外資メーカー
8: 中央省庁
5: 志望企業、関連企業
3: 何かしらには参加した
1: やってない、もしくは1day等インターンと銘打った長い説明会のみ


6. 資格や技術(関連や必要性によって、企業ごとに上下するかも)
10: 医師、弁護士、公認会計士
9: 弁理士(理)・国家総合職(文)
8: 税理士、獣医師
7: 行政書士、高度区分情報処理技術者
6: CFP、簿記1級、応用情報技術者
4: 簿記2級、証券アナリスト
2: 自動車免許、基本情報技術者
1: 該当なし


1,000,000点満点での計算になります。


また、これに加えて以下の要素も考慮に入れます。(随時追加予定)

ネイティブレベルの第二外国語(言語ごとに加算):100,000
ビジネスレベルの第二外国語(言語ごとに加算):50,000
日常会話レベルの第二外国語(言語ごとに加算):10,000

ミス、ミスターコンテスト出場経験(ミス、準ミス):500,000
(ただし、9点以上の大学)
※単純にかわいい/かっこいいかどうかを問うてるわけではないので、"あんなのより私の方がかわいいから40万点足しちゃおー"とかしないように。

世界大会への出場経験:200,000
全国大会への出場経験:100,000
体育会系(GMARCH以上):10,000
体育会系(それ以外):1,000

主要取引先の重要幹部の親族:100,000

自分の研究の特許もしくは論文がある:100,000

卓越した学業成績保持者として表彰された:50,000

すでに実務レベルのスキルを保有している(プログラミング等):50,000
※専攻分野の中で当然のものとされているものは除く。建築分野でのCADなど。



例:
日本準ミスで東大理三の秋山果穂さんの場合(勝手に使ってごめんなさい)

桜陰:10点
東大:10点
成績:10点(たぶん)
英語のレベル:8点(ミス出るくらいだし、たぶんこれくらい)
インターン:10点(準ミスになると、いろんなイベントにでます。人脈も積み上げられることでしょう)
資格:10点


日本準ミス:大学のミスコンよりもやばそうなので、1,500,000くらい


推定:230万点くらい

いきなりすごい点数が出ました。
フリーザ様よりすごいぜ。



そして実際に点数を計算してみたあなた。
どうでしたか?
秋山さんに「クンッ」ってされて死んじゃわないですか?



たぶん普通の学生さんは30-200前後でしょうか。
体育会所属であれば大幅に加点されますが、いわゆる高学歴の学生はこれを優に超えてきますので慢心は禁物です。あくまで、"周囲よりは有利"というだけです。
いわゆる有名企業・大企業の総合職には最低でも1000、採用数が比較的少ない日本経済を担うような企業の場合は最低でも10000といったところでしょうか。



幻想は抱いてもいいが、あなたが生きるのはどこか思い出せ

現実だろ。



これが20数年間の差です。直視しろ。


自覚して猛省しろ。ひとしきり落ち込んだら行動を起こせ。



あえて書きますが、企業は"あなたなりにがんばったこと"なんか知ったことじゃありません。
自分たちの将来が危ういんだから、あなた方一人ひとりの素質を見つかられるほどに構っている時間などないのです。高度経済成長期であればとりあえず採用して成長を待つ、ということができたかもしれませんが。



世間に認められるサービスや商品をつくっていかなければ食っていけないんですから、世間に認められる人、もしくはそれを達成するために継続して努力を続けてきた人を採用しないといけないのです。


学歴は"大大前提"です。
ではなぜ、仕事と関係ないように見える"学歴"にそんなに重きが置かれるのか。
次はそれを見ていきましょう。




追伸:
この結果を見て不貞腐れたままのあなたは一生を後悔することを保証します。

この結果を見て慢心したあなたは就活に失敗することを断言します。

これはあくまで、書類のフィルターの話ですよ?

数回の面接をくぐり抜ける時は学歴、およびここでの点数は"あまり"関係ないです。詳細は別の記事で。