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就活575

就活、キャリアに関して妹や後輩に聞かれたことに対して正直に答えてきたことを心の川柳として物します。

就活で 逆転できると 思うなよ

あなたは入社してからも、40年間努力し続けられますか?








よく"逆転するメソッド"なるものが就活を始めると見受けられるようになると思います。
"低学歴でも大企業に入れる"だの、"高学歴でも大したことない奴を蹴落とせ"なんて、センセーショナルなキャッチフレーズで就活生を煽っていますね。


私自身もよくそういった相談を受けますが、結論からいうと逆転はできますがあなたの想像する形ではたぶん不可能です。
無名大学から総合商社に行く、みたいなことはまあ無理でしょう。




どちらも事実


・低学歴でも大企業に入れる

・高学歴でも大したことない奴はいる



どちらも事実です。
しかし、これは日本の教育制度や雇用制度の問題でもあると思うのですが大学にせよ企業にせよ"入れさえすればなんとかなる"という思考の方は少なくないと思います。
ですので、上記のようなメソッドが流行るのだと思います。

では、大学と企業、同列で考えていいのでしょうか。
当然よくないです。



少なくとも、社会に出たらずっと競争です。
立ち止まることは許されません。




どうして入社した後のこと考えないの?


入社後のことをあまり調べないのか、見ないようにしているのか、判別できませんが"就職活動はあくまでスタート"です。
入れさえすればあとは勝手に昇給していく時代ではありません。


就職活動の前の努力と同じ、もしくはそれ以上の努力をし続けなければ、出世コースを早々に外れることでしょう。
そもそも、出世コースに乗る"幹部候補生"かどうかも怪しいですが。



就職活動がうまくいったかどうかは運の要素が大きいです。



その後、どうやって社内でやっていくかまでイメージできていない人は"企業名"や"年収"だけみたら逆転しているように見えても、実は負けたままかもしれません。


そうでなくても、自分より若い人が毎年入ってきて、その人たちとも競争しなくてはなりません。


少し古いですが、"ヒカルの碁"という漫画に、倉田厚という新進気鋭の棋士が出てきます。
彼は若いにも拘らず次世代のタイトルホルダーとして期待されており、 上を倒すことはそこまで難しいことじゃない、とした上で主人公のヒカルにこう言います。

自分にとって本当にコワイ奴は下から来る。
だからオレは塔矢行洋(名人でみんなの目標)より塔矢アキラ(名人の息子でヒカルのライバル)がコワイ。
下との戦いは死に物狂いになる。


持続的な成長を前提とする企業という組織のなかでは、同期や先輩と競うのはもちろん、後輩とも競ることになります。
下から突き上げられながら、上を倒すことを考え続けなければなりません。
自分と同期と戦えばよかった就職活動とは、厳しさが全く異なります。




でもまあ結局はあなた次第


・なんとか入り込んだ企業で必死にしがみつく


・自分としっかり向き合って見つけた"落とし所"で地に足をつけて前進する


このどちらを取るかはあなた次第ですが、将来後悔しない選択をするようにしましょう。
そのためには、自分がなにを重要視するのか、よく考えることが重要です。
これこそ自己分析の意義だと思うのですが、結局大企業の求める人材に思考を近づけるためのツールに成り下がっている印象を受けます。



周りのことなんか気にせずに、自分のことだけ考えたときに本当にその企業に入りたいのか?
もう一度よく考えろ。



そもそも逆転てなに?

ところで、よく逆転という表現が使われますが、皆さんはなにを以て逆転できたと考えていますか?

・・・と聞くと、"逆転したいんです"と言う学生さんは大抵言葉に詰まります。
結局は世間体だろ、とは理解してるんですよ私も。私自身もそうでしたからね。
しかしだからこそ言いたいことがあります。


つまり、あなたたちは現在"負けている"という感覚だけは確かにあるけれど、"誰に"、"なにが"、"どれくらい"負けているかは把握できていないわけです。



だから負けていることに気づけ。



弱みのない人間なんかいません。強みは弱みの裏返しとかそういう話ではなく、すべてが完璧な人間などいない。
世の中いわゆる勝ち組と言われているような人は、常に自分の"強み"と"弱み"を把握し、強みを最大限に、弱みを最小限にする環境作りに勤しんでいます。


ゲームで言えば、自分にバフ(強化)をかけ、周囲にデバフ(弱化)をかけ続けているわけです。*1
自分がなにに負けているのか、どういった部分で勝てれば満足なのか、それすらわからずに"勝ちたい"と言っていても、周囲から見てもなにをしたいのか理解してあげたくてもできる状態にありません。


バスケットボール選手がサッカーの試合で勝ちたいというと思いますか? 文字通り、フィールドが違うんです。


まずは逆転云々の前に、自分の欲望を知りましょう。

名声なのか、金なのか、それとも自由な時間なのか。

その欲望の種類によっては、都心の就職活動に乗るよりも、地元に戻ったり、自分で起業したほうがいい結果を得られるかもしれません。



より具体的に知ること


そのためにも、より具体的に自分の欲望を知っておくことをお勧めします。


どんな欲望でも構いませんが、具体的に知っておくことが重要です。
ただ単に金持ちになりたい、ではなく、なぜ金持ちになりたいのか、を考える必要があるということです。


たとえば都内に一軒家を持ちたいからなのか、自分の子供に投資する分は確保しつつ自分もそれなりに遊びたいからなのか。それぞれの生活レベルでどれくらいのお金が必要になるのかはいろんなところにデータが落ちています。
就職→結婚→出産→子供の成人等、ライフステージに分けて考えましょう。
もしかしたら、意外とお金は少なくて済むかもしれません。


自分でこれを詰めきれていないと、面接の場で思いがけない質問に出会って、自分の"ホンネ"がぽろっと出てしまいます。そうすると、どれだけそれまでに面接や試験の評価が高くても落第候補に上がります。


社会人は"ホンネ"と"タテマエ"を使い分けることが求められます。候補としての皆さんにもそれは同様に当てはまります。


自分の"卑しい"、"汚い"と思える部分にもきちんと向き合って知っておくことで、それを上から別の言葉で塗り替えることもできます。


組織における優秀さとはそういうことです。自分の気持ちを押し殺しながら遂行できる人のことを言います。
自分の気持ちに正直に生きたい人は就活で逆転することは諦めましょう。




結局自分が幸せなやつが勝ち組


就職活動は人のためにするものではなく、自分の幸せのためにするものです。



親に褒められたいとか、周囲に自慢したいとか、本当どうでもいいです。それは一瞬で終わります。それよりもこれから続く社会人生活のことを気にするべきです。
世間体を相手にして勝ち負けを気にしていると、将来の自分を不幸にします。


就職活動は、自分が"将来どうなっていれば幸せか"を時間の猶予を持ちながら考えられる最後のチャンスです。
この機会を逃せば後は老けるだけ。
就活で人生が決まる、というのもこの見方で言えば強ち間違ってはいないと思います。


焦れ馬鹿ども。
やる気でないとかいってる場合じゃねえぞ。
死に物狂いでやれ。

*1:ポケモンで言えばバフはつるぎのまいやまるくなる、デバフはあまえるやきんぞくおんです。