就活575

就活、キャリアに関して妹や後輩に聞かれたことに対して正直に答えてきたことを心の川柳として物します。

その理念 実は社員も わかってない










だから必殺技みたいなタイミングで出すのはやめてね(大マジ)











企業理念ってなーんだ

百科事典によるとこんな感じらしいです(何を隠そう私もよくわかってないです)。



kotobank.jp




要は、われわれは何のためにこの会社にいて、何をしていくのか、ということですね。



こんなこというといろんな人に怒られそうですが、同じことを言っているのに難しい言葉でこねくりまわされてる感があります。



結局は自分たちのビジネスで社会を豊かにしていくぜ、ってことです。日本の社会をぶっ壊すビジネスをします、なんて書くところはないですよね(既存概念の破壊とかはまああるかもしれませんが)。


企業にとっての大大大前提を確認しているわけです。



企業理念は大体が創業時のもの

また大企業であればあるほど、その歴史は深いはずです。
私たちが生まれる前どころか、100年以上続いている企業もあるでしょう。



その時代に生まれた"理念"を本当に理解できて、そのうえでの共感であれば素晴らしいと思いますが、大半はいうことねえんだなコイツと思われるだけです。
思われるだけですというか、私はそう評価しています。大体そこ突っ込むと何も言えなくなる学生さんばかりですからね。



また、この理由を鑑みると、共感しています、というのは失礼にもなると思いませんか?
企業の歴史とともに深さと厚みを伴いながら社員が背負ってきた"理念"を、社会人経験もない学生にご機嫌伺いのような形で軽々しく"分かりますぅー"なんて言ってほしくないわけです。たとえそれが面接であっても。


共感・・・?


ということは、企業理念に共感という言葉は就職活動戦線において使い古されている戦術であるとかなんとかいうよりも社会の中の組織として当たり前の話なわけです。わざわざ主張するべきことでもない。
共感できないあなたは耳障りのいい言葉が嫌いなひねくれ者でしょう。



あなたは異性に告白するとき、あらためて"あなたの顔と体型が好きだから"なんていいますか?
とりあえずフラれて来いあほたれ。
それは付き合ってからのピロートークにとっとけ*1


社員もわかってない可能性が高い


分かってないというか、そこまで感動はしていないはずです。
なぜなら、何年もその言葉を目にし耳にし口にしていれば、自然と"要はこういうことだろ"という言葉の抽象化が自然とできているはずだからです。


愛の言葉でいちいち感動していた学生時代を乗り越えた20代後半-30代前半くらいの女性だとでも喩えられるでしょうか。
彼女たちが欲するのは確実に自分をもらってくれる安全パイの誠実な同級生*2か、少し無理目でも周りに自慢できるハイスペックな年上男*3なのです。
甘い言葉をささやくだけのかっこいい男*4は昔の思い出にしまっていて、今は興味がないのです。


つまり、"企業理念"という言葉は、学生にとっては大きいビジョンで将来を見据えたとてもかっこいい言葉のように見えても、採用する社会人からすればそれは普通の言葉なのであまり響くことはありません。

とりあえず最終面接までは言わないほうがいい


また、どちらかというと社員向けではなく株主やマスコミなどの外部のステークホルダーに向けたメッセージであることが多い(と思われる)ため、特に若い社員は細かいところまで覚えていることが稀だと思います。


キラキラした目で企業理念への思いを熱く語ったとしても、面接の最初で出てくる若手社員は"あー、そ、そうなんだ(そういやそんなのあったな・・・)"となるだけです。



採用フローにおいてはどこで落ちても一緒ですが


cr575.hateblo.jp



最初で落ちたら話になりませんよね。


逸る気持ちは抑えて、ぐっとこらえましょう。


いうなら間違えるな


いうならいうで構いませんが、間違えるのだけはやめてください。いたたまれない。


この間違いには2種類あります。


1. 企業理念とコーポレートメッセージを間違えてる

あなたがある企業をイメージした時に出てくる言葉は大体"コーポレートメッセージ"です。


コーポレートメッセージ自体は、結局は理念から生み出されている場合が多いと思いますのでいいんですが、それを面接の際に引き合いにどうもお客さん気分が抜けてない学生さんが多いように見受けられます。勝手な印象かもしれませんが。


そんな印象があるものですから、"御社の企業理念に共感して・・・"なんていう学生さんに、具体的にどの部分に共感したのか聞くと結構な確率でコーポレートメッセージが返ってくると、面接官としてはそのあとの話が筋が通っていたとしても素直に評価しにくいと思います。私はそうです。



2. 別の企業のやつを言っちゃう

最悪です。

挽回はむずかしいでしょう。



いずれにせよ、緊張は言い訳にもなりません。
気を付けてください。


温度差があることを早めに感じ取ろう

あなたが喜々として話したいことは、多くの場合面接官にとって興味がない内容です。
あなたがする話はおそらく使い古されているし、陳腐だし、大した感動もありません。



これは社会人と学生では物事に対する考え方が変わってきて温度差が生まれてくるのが大きな要因だと考えています。



みんなそんなもんだから落ち込んでんなよ、ってことです。


とりあえず、企業理念を就職活動を攻略するうえでの戦術に組み込むのはお勧めしません。

*1:入社してからの飲み会まで黙っとけ、とも言えますね

*2:採用ではボリューム層の学部生

*3:採用では専門知識を持つ院生とかかな

*4:浅い言葉を並べ立てて志望理由にしちゃうような学生のこと